回り込みはありませんか

HF帯~50MHz帯までの1kW送信時における安定動作を確認しています。このことから、通常の使用では問題はないと判断しています。ただし、無線機やアンテナ等の送信系の調整が不十分な場合など、ごくわずかな出力であっても回り込みによって誤動作する場合があります。

樹脂ケースから金属ケースに変更した際に、電子回路にも下記の回り込み対策を施しました。

  • 電源直近の電解コンデンサを4.7uF程度のものに変更する
  • チップのVcc-Gnd間の最短距離に1uF程度のセラミックコンデンサ(パスコン)を配置する
  • パドル入力ラインに抵抗47Ω・セラミックコンデンサ102(0.001uF)程度のRCフィルタを入れる
  • Key・PTT出力ラインにサラミックコンデンサ102程度を入れる
  • GNDを強化する

誤動作が発生する場合、SWRが高くなっていないか、電源は安定しているか、など、周辺環境が十分に調整されていることをもう一度ご確認ください。送信系に問題が無い場合や、電波を発射しない状態にもかかわらず誤動作が続く場合は、PCの電源などからUSBケーブルを経由してノイズが混入している場合があります。

これまでに寄せられた誤動作のレポートとその対応の結果から、多くの場合は下記のような方法が有効であることがわかっています。

  • Key・PTT・パドル入出力のケーブルにフェライトコアを入れる
  • フェライトコア入りのUSBケーブルに変更する

特殊な電源事情で無線機とPCの電源のGND電位が異なる際に、USBアイソレーターを使用して誤作動が無くなったケースがありました(2016/05/17)。

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