制限事項と不具合情報

電源容量について

解決済み(2016年9月13日)

Windows 10、8.1、8を搭載する一部のPCでUSBIF4CW Gen.3を接続すると、電源容量が不足する旨のエラーが表示されることがあります。デバイスマネージャを開くと「USB Composite Device」などと表示された項目に黄色いアラートのアイコンが表示されます。この状態のままでは、USBオーディオデバイスが無効のままですので使用できません。

エラー表示

USBIF4CW Gen.3は電子回路が新しく追加されていますので従来のUSBIF4CWよりも容量が大きい電源を必要とします。使用方法にもよりますが、5V/180mA以上の電源供給が必要です。USB2.0規格では5V/500mA、USB3.0規格では5V/900mAと定められていますが、PCによってはこれらを満足する電源を供給しない場合があります。もし、電源不足となる場合は、以下をお試しください。

  • USB3.0ポートなど別の電源容量が大きなUSBポートへ接続する。
  • セルフパワーの(外部電源を供給できる)USBハブへ接続する。
  • Y字型の電源補助ケーブル付きUSBケーブルを使う。
  • USBIF4CW Gen.3の電源周辺の回路を修正する(2016年9月13日以前の頒布分)。
    → 回路修正を希望される場合はお問い合わせフォームからお知らせください。2016年9月13日以降にお届けしたUSBIF4CW Gen.3では、この対策を実施していますので修正は不要です。

多くの場合はUSB3.0ポートへ接続することで解消されますが、電源供給が不十分な場合は引き続きエラーが表示されたり、デバイスの状態が不安定になったりすることがあります。

USBIF4CW Gen.3をお使いのかたから、電源容量についてレポートがありましたのでお知らせします。

  • Lenovo H505s(AMD E2-1800、Windows 8.1[64ビット版]、ACアダプタ駆動)と、dynabook RX3 SM240E(Windows 10)で、「USBハブの電力供給能力の超過」エラーが表示されてUSBオーディオが正常に動作しない(2015/8/9)。
  • Lenovo H505s(AMD E2-1800、Windows 8.1[64ビット版]、ACアダプタ駆動)について、USBIF4CW Gen.3の接続先をUSB2.0ポートからUSB3.0ポートへ変更したところ正常に動作するようになった(2015/8/10)。
  • ThinkPad X200(Windows 8.1)で、電源容量不足のエラー表示が出て動作しない(2015/9/15)。
  • ELECOM U2H-TZ410SBKとWindows 8.1(64ビット版)で電源容量不足のエラー表示が出て動作しない(2015/11/3)。
  • 自作PC(ASUS P8Z68-V/GEN3)に接続したUSBハブ(Buffalo BSH4A01)とWindows 10(64ビット版)で電源容量不足のエラー表示が出て動作しない。マザーボード上のUSB3.0ポートへ変更したところ正常に動作するようになった(2016/5/15)。
  • ELECOM U2H-Z7SBKとWindows 10(64ビット版)で正常動作した(2016/5/24)。
  • ELECOM U2H-A4SBKとWindows 10(32ビット版)で電源容量不足のエラー表示が出て動作しない(2016/6/2)。
  • ノートパソコン(ASUS K53U、Windows 7からWindows 10 HOMEへのアップグレード)で「USBハブの電力が足りません」の表示が出てUSBIF4CW Gen.3内部のUSBオーディオデバイスが使用できない(2016/8/29)。エレコム製USB3.0ハブ(U3H-A408SBK)に接続しても状況が改善されない(2016/9/16)。USBIF4CW Gen.3の電源周辺の回路を修正したところ、正常に動作するようになった(2016/10/8)。
  • Windows 10(32ビット版)のノートPCで「電源容量が不足している」旨の警告が出て、DSCWによるCW送信は問題ないものの受信音が入力されない。セルフパワーのUSBハブを試したが改善されない。デバイスマネージャを開くと「USB Composite Device」と表示された項目に黄色いアラートが表示されている(2016/10/16)。USBIF4CW Gen.3の電源周辺の回路を修正したところ、正常に動作するようになった(2016/10/21)。

デジタルモード用の外部インタフェースドライバ(EXTFSK)について

MMTTY、MMVARIおよびMMSSTVではUSBIF4CW専用の外部インタフェースドライバ(EXTFSK)を使用することでUSBIF4CW Gen.3を制御できます。MMTTYとMMVARIではFSK制御信号とPTT制御出力を、MMSSTVではPTT制御信号を出力します。

これまでに、従来のUSBIF4CW用の設定がされている場合、そのままでもUSBIF4CW Gen.3によるPTT制御信号を出力できますがFSK制御信号を出力できません。ソフトウェアからの制御に合わせてFSKではなくCWのLEDが点滅するはずです。これは、USBIF4CWではKey-out端子からCWとFSK信号の両方を出力していましたが、USBIF4CW Gen.3では別の端子から出力するようになったためです。CWとFSK信号はそれぞれCW-out端子とDigital端子から出力します。

外部インタフェースドライバ(EXTFSK)は、Ver. 0.04a以降のものをインストールしてご利用ください。USBIF4CW Gen.3用の外部インタフェースドライバ(EXTFSK)は下記から入手できます。
http://nksg.net/extfsk/extfsk004a.zip
設定方法は下記リンクからそれぞれのソフトウェアの項目をご参照ください。
http://nksg.net/usbif4cw/software/

デジタルモードでのオーディオ出力機能について

解決済み(2020年11月22日)

古いバージョンの外部インタフェースドライバ(EXTFSK)や仮想COMポートドライバを使用すると、USBIF4CW Gen.3背面のDigital端子からPTT制御はできますがUSBオーディオデバイスの再生音声はDigital端子内のオーディオ出力(1番ピン)からは出力されません。これは、USBIF4CW Gen.3は音声ソースを2つ持っていて、常時はUSBオーディオの出力ではなく、USBIF4CW Gen.3前面のMIC端子への入力が内蔵アンプで増幅されたものを出力するためです。音声ソースをUSBIF4CW Gen.3前面のマイク入力からUSBオーディオの再生音声へ切り替えるためには内部アナログスイッチを制御する必要があります。

現在のところ、この音声ソース切り替え制御に対応しているドライバは下記のとおりです。

これらのソフトウェアでは、PTT制御信号(USBコントローラチップのポートP02)の出力と連動して音声切り替え制御信号(USBコントローラチップのポートP03)を出力することで、USBIF4CW Gen.3背面のDigital端子内のオーディオ出力(1番ピン)から出力されるオーディオソースをUSBオーディオの出力へ切り替えます。

USBIF4CW Gen.3をお使いのかたから、外部インタフェースドライバの動作についてレポートがありましたのでお知らせします。

  • MMTTYでのAFSK、MMSSTV、MMVARIでのFSK以外のモード、それぞれでUSBIF4CW Gen.3のDigital端子の1番ピンからPCのオーディオ再生音が出力されない(2015/6)。EXTFSKによるPTT制御時にPCのオーディオ再生音を出力すべきところをUSBIF4CW Gen.3のMIC端子の入力が出力されていました。外部インタフェースドライバ(EXTFSK) Ver.0.04aでこのバグへの対処をおこないました(2015/6/6)。

ボイスメモリ再生機能について

USBIF4CW Gen.3をお使いのかたから、ボイスメモリ再生機能についてレポートがありましたのでお知らせします。

  • CTESTWINでボイスメモリ再生時にPTT制御はされるが音声が再生されない(2015/8/10)。対応済み(2016/10/25)

現在のところ、この機能はCTESTWINおよびzLogでのボイスメモリ再生時のWAVファイル再生音声でのみ有効です。USBIF4CW連携 for HAMLOGを起動時、HAMLOGでCQマシーンを再生した際にも同様の問題があります。

次回の開発者向け制御ライブラリアップデート時に対応ソフトウェアから簡単に制御できるように専用コマンドを用意する予定です(2015/8/10)。現状の開発者向け制御ライブラリでも、usbif4cwWriteData()関数でP03ポートのオンオフ状態を制御することで音声ソースの切り替えは可能です(2015/9/27)。

オーディオ出力レベルの調整について

USBIF4CW Gen.3を初めてPCへ接続した時に、スピーカ音量がミュートされていたり低いレベルにセットされていることがあります。このような場合はWindowsの音量プロパティを確認して、なるべく高いレベルにセットします。USBIF4CW Gen.3のAF OUTもなるべく高いレベルにセットし、無線機のMIC GAINはなるべく低いレベルにしてください。無線機のMIC GAINが大きいと、USBIF4CW Gen.3内部のノイズを増幅してしまうことがあります。

ボイスメモリ再生後にポップノイズが発生する不具合

解決済み(2016年9月13日)

USBIF4CW Gen.3のDigital端子のオーディオ出力について、zLogなどでボイスメモリを再生し終わった時に「プツッ」というポップノイズが発生することがあります。アナログスイッチが、オーディオソースをUSBオーディオデバイスの出力から、USBIF4CW Gen.3のMIC端子に入力された音声へ切り替える際に発生します。

USBオーディオデバイス(PCM2904)のオーディオ出力部分周辺の回路を修正することで解消できます。回路修正を希望される場合は、お問い合わせフォームからお知らせください。2016年3月20日~2016年9月12日にお届けしたUSBIF4CW Gen.3が対象となります。2016年9月13日以降にお届けしたUSBIF4CW Gen.3には、この対策を実施していますので修正は不要です。

無線機のコントロールについて

USBIF4CW Gen.3背面にある無線機コントロール用のRS-232C端子の接続について、当方では、MARK-V FT-1000MPとUSBIF4CW Gen.3のRS-232C端子をシリアルストレートケーブルで接続し、情報の送受信ができることを確認しています。PC環境はWindows 8.1およびXPと、zLog for Windowsの組み合わせです。

USBIF4CW Gen.3のRS-232C端子はTxDとRxD、GNDのみを結線しています。PCソフトウェア側、無線機側とも「フロー制御しない」設定にしてお使いください。

USBIF4CW Gen.3をお使いのかたから、その他の無線機での動作についてレポートがありましたのでお知らせします。

  • ICOM製の無線機へCI-Vの簡易ケーブル(昔の携帯電話用データケーブルを改造したもの)で接続したところ、情報の送受信ともできないとのレポートがありました(2015/5/21)。
  • TS-590へシリアルストレートケーブルで接続したところ、情報の送受信ともできないとのレポートがありました(2015/5/21)。
  • TS-570へシリアルストレートケーブルで接続したところ、ハムログ→無線機の通信は稀に可能、無線機→ハムログの通信ができないとのレポートがありました。その時の設定はボーレート38400、ストップビット1です(2015/6/3)。RTS信号とCTS信号の処理に問題がありましたので、USBIF4CW Gen.3の回路を修正しました。2015/6/6以降に発送したUSBIF4CW Gen.3では対処済みです。それ以前のものをお使いのかたで改造を希望されるかたはお知らせください。

さまざまな無線機をコントロールするためのケーブル接続方法、動作検証については、随時、情報を追加していく予定です。

CW Speed調節ノブについて

現在のところ調節ノブの操作に対応しているソフトウェアは、USBIF4CW連携for HAMLOGのみです。ソフトウェア開発者用の制御ライブラリを公開予定です。