USBIF4CW(USB Interface for CW)は、PCを用いてCWやRTTY等の送信を行うためのインタフェース装置です。USBIF4CWはPCのUSBポートに接続し、PCから制御を受け 取ります。USBIF4CWのKey出力はリグのKEY入力やFSK入力に接続することで、PCからのCWやRTTYの送信を実現します。
基本的な機能として次の3つが挙げられます。
USBIF4CWはPCを使用するため、ソフトウェア側の工夫次第でさらに高度な操作が実現可能になります。
送信をPCで行うことで生まれる利点がいくつかあります。そのひとつは、キーボードからのタッチタイプによる入力を即座に符号に変換し、正確に送信できることです。また、あらかじめ定型文を設定しておき、キーを押せばその内容をまとめて送信するといったことも可能になります。
USBIF4CWはオペレータがパドルを併用してCWの運用を行う場合に備えてパドル入力端子も装備しており、簡単にその場に応じた運用形態をとる ことができます。また、USB-KeyerやzLog for Windows、MMTTY/MMSSTV等の対応ソフトウェアを利用することで、効率の良いオペレートが実現します。
USBIF4CWはCW送信時におけるオペレータの負担を軽減することに主眼をおいて開発されましたので、CWの自動受信を行うことはできません。
はい。USBIF4CW専用CWタッチコーダ「USB-Keyer」を使用することにより、和文の送信にも対応できます。半角カナで入力してください。USB-Keyerは無償公開されています。詳しくは、USB-Keyerのページをご覧下さい。
CW送信における理論上の最高速度は、PARIS法でおよそ120WPMとなります。これはUSBコントローラとして用いているチップの限界性能に よります。実際の速度は接続するPCやその環境によって変化しますが、通常のCW送信という用途では問題ないレベルと考えています。
これまでにも同じ目的のインタフェースは何種類かありました。これらのインタフェースはPCのシリアルポートやパラレルポート等に接続しますが、これらのポートの規格は古いものです。
これらのポートによるデータの伝送速度は比較的遅く、その接続部分も大きいため、特に最近のノートPC等ではこれらのポートが採用されることが少な くなっています。その代わりにUSBやIEEE1394といった、高速なデータ伝送が行える小型のポートが積極的に採用されています。
また、Windows NT/2000/XPなどのいわゆるNTカーネルを使用したOSでは、従来のパラレルポートを利用したインタフェースはそのままでは使用できなくなってし まいました。これはOSの仕組みの違いによるもので、PCの形態によるものではありません。そこで、新たにUSBポートに接続可能なインタフェースとして USBIF4CWを開発しました。
USBIF4CWはPCに用意されているUSBポートを使用するため、概ね1998年以降に発売された多くのPCで使用できます。
USBIF4CWはUSBポートを使用するため、USBを搭載したPCが必要です。PCの形態はノート、デスクトップなど様々ありますが、特に問い ません。また、対応OSとしてWindows 98/98SE/NT/Me/2000/XPのいずれかが必要です。USBを搭載したPCで、かつ、対応OSをご利用の場合にUSBIF4CWを使用でき ます。
Windows 95の後期バージョンは部分的にUSBに対応していますが、動作確認ができませんでしたので、Windows 95は対応外とさせていただきます。
いいえ。OS側ではUSBIF4CWをUSB接続のマウスやキーボード、ゲームパッドなどと同じようにヒューマンインタフェースデバイス(HID) として認識します。ドライバはOS標準のHID互換デバイスドライバが使用されるので、特別なデバイスドライバやインストール作業は必要ありません。
現在対応しているソフトウェアは次の通りです。
zLog for Windowsは、Version 2.0s以降でUSBIF4CWに対応しています。ただし、Windows 98/Me上でこのバージョンを使用する場合、USBIF4CWは動作しません。zLog for Windows Version 2.0u以降をご使用ください。また、パドル入力を使用される場合はzLog for Windows Version 2.1d以降をご使用ください。
MMTTY / MMSSTV / MMVARIでは、ダイナミックリンクライブラリ(EXTFSK.DLL)を使用することで、USBIF4CWの制御が可能になります。最新バージョンはMMTTY Ver.1.65、MMSSTV Ver.1.11、MMVARI Ver.0.42です。できるだけ最新版をご使用ください。
USBIF4CWをご使用の場合は、これらのソフトウェアをインストールする必要があります。これらのソフトウェアはインターネット上などで公開されています。詳しくは、対応ソフトウェアのページをご覧下さい。
2004年5月現在、zLog for WindowsはUSBIF4CW Ver.2に対応していません。USBIF4CW Ver.2をzLogで使用した場合、USBIF4CW Ver.1と同等の動作になります。
現在、MacOSには対応しておりません。
現時点ではHAMLOGはUSBIF4CWをサポートしていません。
USB-Keyer 1.05以降では、HAMLOGとの連携機能が追加されています。この機能を使用すると、USB-Keyerを介してUSBIF4CWからCWを送信可能になります。この場合、まずUSB-Keyerを操作してHAMLOGからコールサインRSTレポートのデータを取り込み、さらにUSB-KeyerからUSBIF4CWを制御して、CW送信を行います。また、USB-KeyerからHAMLOG側へデータを送ることもできます。
2007年8月に「USBIF4CW 連携 for HAMLOG」を開発しました。HAMLOGで入力したコールサインやRSTレポートを取り込んでUSBIF4CWからCWを送信する、CWメモリキーヤとタッチコーダです。動作環境はHAMLOG Ver.5.08以降、USBIF4CW Ver.2.0以降です。
詳しい使用方法につきましては、ソフトに同梱されているテキストドキュメントをご覧ください。
USBIF4CWでは、インタフェース回路にフォトカプラを使用し、PCとリグの間を電気的に絶縁しています。真空管式のリグをご使用の場合は素子が電圧に耐えられませんので、この部分を耐圧の大きな素子に置き換える等の改造をおこなってください。
HF帯-50MHz帯までの1kW送信時における安定動作を確認しました。このことから、通常の使用では問題はないと判断しています。ただし、リグ やアンテナ等の送信系の調整が不十分な場合は、ごくわずかな出力であっても、いわゆる回り込み等によって誤動作する可能性が考えられます。
誤動作が発生した場合、送信系が十分に調整されていることをもう一度ご確認ください(例: SWRが高くなっていないか, 電源は安定しているか)。送信系が正常であるにもかかわらず誤動作が続く場合は、USBIF4CW側で対策を行うことで解決できるかもしれません。これま でに寄せられた誤動作の報告とその対応の結果から、多くの場合は下記のような方法が有効であることがわかっています。トラブルシューティングの回り込み対 策もあわせてご覧ください。
これはご利用の環境によって様々なケースが考えられますので、一概には言えません。
動作テストとして、実際にPentium 166MHzを搭載したPCにWindows 98SEをインストールし、USB-KeyerやzLog for Windows、MMTTYを使用してみましたが、このケースでは正常に動作しました。しかし、より高速なプロセッサを搭載したPCでも他のアプリケー ションを同時に多数起動していたり、送信中にタスクの切り替えを行うと符号が乱れる場合があります。USBIF4CWを安定した状態で使用するためには、 必要のないアプリケーションや常駐プログラムを事前に終了しておくことをお勧めいたします。
また、PC本体の処理能力に関係なく、USBIF4CWと同時に他のUSB機器を使用した場合に符号が乱れることがあります。特にプリンタや外部記 憶装置など、比較的高速で大量のデータ伝送を必要とする機器と同時に使用すると、このような問題が発生する可能性があります。これは、USBが一本の伝送 路(バス)を複数のUSB機器で共用しているためです。このような場合、可能であればUSBIF4CWを接続するUSBポートを変更してみてください。必 ず解決するとは言えませんが、問題が解消する可能性があります。
ハムフェア2003(2003年8月)以降のUSBIF4CW Ver.2では、PC側アプリケーションからは文字コードが受け渡され、USBIF4CW内部で符号を生成します。これにより、USBIF4CW Ver.2に対応したアプリケーションでは運用中に符号が乱れる現象が抑えられるはずです。
2002年10月までに公開されたUSB-Keyerでは、環境によっては符号の出力がパドルの入力に対して極端に遅れる問題がありました。この問題は具体的には以下のようなものでした。
これらの問題点について、USBIF4CWの制御方法を見直し、改善しました。新しいUSB-Keyerは2002年10月末に公開されていますので、まだ入手されていない方はお試しください。詳しくはUSB-Keyerのページをご覧下さい。
また、USBIF4CW Ver.2では簡易的なエレクトリックキーヤを内蔵しています。対応アプリケーション使用時はパドル処理をデバイス側で行うため、符号出力の遅延は発生しません。
旧バージョンのzLog for Windowsをお使いではありませんか? 以前のバージョンのzLog for WindowsではUSBIF4CWのパドル入力に対応していないため、パドル入力機能を使用することはできませんでした。パドル入力に対応したzLog for Windows Version 2.1d以降をご使用ください。または、それ以前のバージョンであってもUSB-Keyerと同時に使用することでパドル入力を行うことが出来ます。
パドル入力に対応したバージョンを使用しているにも関わらずパドル入力が正常に機能しない場合は、設定に間違いがないか、念のためもう一度ご確認ください。
zLog for Windowsのマイナーバージョンアップについては、サポート掲示板でアナウンスされているようですので、そちらもあわせてご確認下さい。
zLog for WindowsはVersion 2.0s以降でUSBIF4CWに対応していますが、パドル入力機能にも対応したVersion 2.1d以降をお勧めします。大まかな使用手順は次のとおりです。
より詳しい説明については、対応ソフトウェアのページをご覧下さい。
また、zLog使用時のパドル設定については、zLog使用時のパドル設定のページをご覧ください。
MMTTYをご使用の場合はVersion 1.63以降、MMSSTVをご使用の場合はVersion 1.09以降でUSBIF4CWを利用可能です。大まかな使用手順は次のとおりです。
より詳しい説明については「MMTTY / MMSSTV / MMVARIでのUSBIF4CW制御」のページをご覧下さい。
USBIF4CW Ver.1は2002年1月に発表されました。このバージョンでは処理の多くの部分をPC上のソフトウェアで実現していました。このため、PCの処理能力 が十分でなかったり、他のプロセスによって一時的な負荷が発生した場合に処理が間に合わなくなることがありました。結果として出力符号が乱れたり、パドル 入力に対して遅延を伴う現象が多く発生しました。
このような問題点を解決するものとして、USBIF4CW Ver.2がハムフェア2003(2003年8月)で発表されました。このバージョンは簡易的なエレクトリックキーヤを内蔵しています。また、PCからの コントロール時はキーイング処理・FSK出力処理の基本的な部分をデバイス側で行うことにより、安定した符号生成を実現できるように改良が施されていま す。その他のUSBIF4CW Ver.1との違いは、安定動作と操作性向上のために回路仕様の一部が変更されているという点です。
USBIF4CW Ver.2では内部のファームウェアが変更されていますが、Ver.1と同じコントロールチップを使用しています。しかし、インタフェース回路も一部変更 されているため、チップを載せ替えただけではVer.2で追加された機能の一部が使用できません。すべての機能を使用可能にするためには、エレキー操作用 のスイッチを追加してください。
警告が表示された場合でもインストールを続行して構いません。重大な問題が無い限りインストールは正常に完了し、USBIF4CWが使用可能になります。また、この操作によってシステム自体に問題が発生したり、重大な障害が生じることはありません。
警告が表示されるのは以下のような理由によります。最近のバージョンのWindowsでは、デバイスドライバのインストールの際に動作が保証されて いるものかどうかチェックを行うようです。動作を保証するためにはデバイスドライバ(ソフトウェア)がWindowsロゴテストを受け、合格する必要があ ります。USBIF4CWはこのテストを受けていないため、例えばWindows XPのインストールの際には次のようなメッセージが表示されます。
このハードウェアを使用するためにインストールしようとしているソフトウェアは、Windows XP との互換性を検証する Windows ロゴ テストに合格していません。
イ ンストールを続行した場合、システムの動作が損なわれたり、システムが不安定になるなど、重大な障害を引き起こす要因となる可能性があります。今すぐイン ストールを中断し、Windows ロゴ テストに合格したソフトウェアが入手可能かどうか、ハードウェア ベンダーに確認されることを、Microsoft は強くお勧めします。
USBIF4CWは独自のデバイスドライバを用意せず、各OSに用意されている標準的なデバイスドライバを使用するように作られています。また、配布にあたっては独自に動作確認を行っています。これらの理由から、警告を無視しても問題はないと判断しています。
この問題につきましては、専用のページにまとめましたので、zLog使用時のパドル設定をご覧ください。
これはご利用の環境によって様々なケースが考えられますので、一概には言えませんが、多くのケースでは次の5点が主な原因のようです。
以下、ご確認ください。
上記の設定変更で問題が解決しない場合や、USBIF4CWのボタンにぐらつきなどの異常が見られUSBIF4CWの不良が原因と思われる場合にはご連絡ください。点検修理いたします。
USBIF4CWの機能はCW及びFSK制御、PTT制御、パドル入力による符号生成のみです。無線機との情報(周波数やモード等)をやりとりするリグコントロール機能はありません。
USBIF4CWではKey-out端子(白)からFSK制御信号が出力されます。また、PTT-out端子(赤)からの出力でPTTを制御できま す。なお、USBIF4CWには音声の入出力機能はありませんので、 RTTY/SSTV/PSKの信号を受信するためには、無線機のAF(音声)出力をパソコンのMIC端子またはサウンドカードのライン入力へ接続する必要があります。AFSK/SSTV/PSKの信号を送信するためには無線機のAF(音声)入力をパソコンのSP端子またはサウンドカードのライン出力へ接続する必要があります。
詳しい接続方法につきましては、ご使用の無線機の説明書でご確認ください。接続用のケーブルを製作する場合は、USBIF4CWとRigの接続をご覧ください。FT-1000MPでの接続例(PDFファイル)も参考になさってください。
USBIF4CWはFSK制御とPTT制御をおこないます。この機能は、FSK制御に対応していない無線機ではご使用いただけません。
FSKモードに対応していない無線機では、AFSKでRTTY運用できます。AFSK/SSTV/PSKで運用する場合、USBIF4CWはPTT制御のみおこないます。
FSKでのRTTY(RTTYモード)とAFSKでのRTTY(LSBモード)では、ソフトの設定方法や配線方法が異なります。 そのため、RTTYモードで送信できても、同じ設定のままではLSBモードで送信はできませんのでご注意ください。
RTTY(FSK)のキーイング極性がリバースになっているようです。FSKのキーイング極性については、 メーカやリグごとにまちまちです。USBIF4CWのFSK出力は「キーショートでマーク」「キーオープンでスペース」と なるように設計されています。現状では、この極性を反転できません。
無線機の取扱説明書で、RTTYのデフォルト設定(ノーマル)が「キーショートでスペース」「キーオープンでマーク」という 極性になっている場合は無線機側のRTTYの設定をリバースにしてお使いください。
USBIF4CWの内蔵サイドトーン機能をご利用になるには、USBIF4CW専用ソフトである「USB-Keyer」および「USBIF4CW 連携 for HAMLOG」をお使い下さい。現在のところ、zLogなど他の対応ソフトではUSBIF4CWの内蔵サイドトーン機能はご利用いただけません。
内蔵サイドトーンのボリュームは、可変抵抗によって調整できます。ケース側面の[VOL]表記穴にある可変抵抗を精密ドライバなどで調整します。右に回すとボリュームが大きくなり、左に回すと小さくなります。サイドトーンを消したい場合は、左に回しきれば無音になります。
内蔵サイドトーンのトーン周波数は、USBIF4CWのKeyとFncボタンを押しながらパドルの左/右を操作することで、トーン周波数がアップ/ダウンします。 デフォルトで558Hzとなっており、300Hzから3900Hzまで13段階で調整が可能です。
USBIF4CWには単独でのメモリキーヤ機能はありません。Msgボタンは「USB-Keyer」起動時のみご利用いただけます。Msgボタンを押すと「USB-Keyer」で、Fn01に登録したメッセージをCQループします。
Msgボタンで呼び出すメッセージを変更したいときは、「USB-Keyer」の[設定]でメッセージメモリのFn01の内容を書き換えてください。