EzLogネットワークへ接続している各ノードを表示させて、それぞれのノードの運用状況を確認できます。EzLogネットワークに接続することで他のノードとさまざまな情報を共有できます。交信ログを共有したりチャット機能でメッセージのやりとりが可能です。これらの機能はネットワーク接続時にのみ有効です。
ネットワークウィンドウは、タイトルバー、ノードステータスリスト表示部、ネットワークログ表示部、チャット入力欄、ステータスバー、から構成されています。
ノードステータスリストには同じEzLogネットワークへ接続している他のノードのステータスを周波数帯順に表示します。表示内容は左から、周波数帯または運用周波数(リグコントロール時)、運用中のモード、運用形態(CQまたはS&P)、オペレータ名、ノードステータスの発行時刻、IPアドレス、ノード番号、の順です。ノード番号は「1」番から順にサーバが自動的に付与します。サーバは「0」番です。途中で再接続すると別の TX ナンバになる場合があります。
すべてのノードは少なくとも1分ごとに情報を送信します。運用情報が変更された場合はすぐに情報が反映されます。ノードステータスリスト表示は周波数帯の順に整列されます。図はサーバに1つのノードが接続している状態です。
ネットワークログにはネットワーク接続の状態とチャットの内容を表示します。ネットワークログと同様の内容が「system」フォルダに保存されます。
チャット入力欄に任意の文字列を入力することで、EzLogネットワークに接続されたすべてのノードへメッセージを送れます。
ステータスバーには最新のネットワーク状態を表示します。
ネットワーク接続状態は「ツール > ネットワーク > 接続」および「切断」で操作します。デフォルト設定では EzLog ネットワークへの接続を行いません。
チャット機能を利用すると他のノードへメッセージを伝えられます。ネットワークウィンドウの入力部分へ任意の文字列を入力してから「Enter」キーを押します。このときEzLogサーバへ接続しておく必要があります。正常に送信できた場合はネットワークログ表示部に表示されます。チャット入力欄の FEP 起動状態は記憶されています。複数行の入力はできません。「Alt」キーを押しながら「Enter」キーを押してメッセージ送信すると、EzLogネットワークに接続されたすべてのノードに「緊急メッセージ」としてポップアップメッセージを表示します。
コンソールウィンドウで新規QSOを確定すると、その情報はEzLogネットワークへ接続しているすべてのノードへ送られて交信ログを共有できます。
チャットメッセージ入力欄で次のキー操作を行うと対応する機能が実行されます。
キー操作 | 機能 |
「ESC」 | コンソールウィンドウへフォーカスを移す。 |
「Alt」+「Z」 | 「ESC」と同じ。 |
「Enter」 | チャットメッセージ送信する。 |
「Alt」+「Enter」 | ポップアップメッセージ送信する。 |
「Ctrl」+「A」 | メッセージ先頭へカーソル移動。 |
「Ctrl」+「E」 | メッセージ最後へカーソル移動。 |
「Ctrl」+「W」 | メッセージ消去。 |
「Ctrl」+「K」 | 「Ctrl」+「K」と同じ。 |
ネットワーク関連の設定は、「編集->設定->インタフェース」でおこないます。接続先のサーバアドレスとポート番号(デフォルト:1024)を指定しておきます。
「自動接続」を選択しておくと、起動時に自動的にサーバへ接続するとともに、ネットワークの異常などで不意な切断があっても20秒後に自動的に接続を回復します。
「接続時に時刻を合わせる」をチェックしておくと、サーバ接続時にサーバの時計とクライアントの時刻を合わせます。サーバのみ正確な時刻をセットしておくと、すべてのノードで時刻の同期が取れて便利です。
サーバとなるパソコンでは「サーバとして動作」にチェックしておきます。このときアドレスは「localhost」としても構いません。
EzLogサーバへ運用中バンドの交信ログをアップロードしたり、サーバの交信ログをダウンロードしてローカルの交信ログとマージすることができます。メインウィンドウのメニューから「ツール->ネットワーク->サーバへログをアップロード」および「ツール->ネットワーク->サーバのログをダウンロード」を選択します。
ネットワーク機能で送受信したメッセージは「system」フォルダ以下に保存されます。ファイルは 3 種類あり、それぞれのファイル名は YYmmDDHHMMnl.log
(接続待ち受けサーバ)、YYmmDDHHMMns.log (対クライアントサーバ)、YYmmDDHHMMnc.log (クライアント) という形式(YY = 年、mm = 月、DD = 日、HH = 時、MM = 分) です。クライアントとしてネットワーク機能を利用した場合はクライアントログファイルのみを生成します。
サーバではクライアントが使用しているEzLogのバージョンを確認できます。クライアント接続が残っている状態でサーバを終了させようとすると、警告が表示されます。